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暴行の末に遺体を霊園に埋めた「半グレ」集団の素顔とは

 仲間割れの末の凶行だったのか-。平成22年12月から行方不明になっていた東京都新宿区の土屋彰勲さん=当時(24)=の白骨遺体が今年10月に埼玉県内の霊園で見つかり、警視庁は男女6人を逮捕し、主犯格の斎藤邦実容疑者(27)を指名手配して行方を追っている。大半が東京・八王子市に拠点を置く不良グループのメンバーで、土屋さんと一緒に振り込め詐欺を繰り返していたとされる。土屋さん殺害への関与も疑われるグループの凶悪な素顔とは…。

■コンクリートの下から遺体 交際女性から2000万円脅し取る?

 秋晴れとなった10月17日。警視庁捜査1課の捜査員らが埼玉県本庄市内の霊園の一角を掘り返したところ、コンクリートでふたをされたような土の中からほぼ全身がそろった白骨遺体が見つかった。遺体はDNA型鑑定で、土屋さんのものと確認された。

 捜査1課は10~11月、死体遺棄容疑で、槻瀬涼(25)=別の殺人未遂事件で服役中、高久昇(26)=同=の両容疑者ら男女6人を逮捕。12月5日に、6人のうち4人を監禁容疑で再逮捕した。

 11月26日には主犯格とみられる斎藤容疑者を死体遺棄容疑で指名手配している。

 斎藤容疑者らは22年12月6日夜、東京都豊島区内のマンションで土屋さんに暴行を加え、車で移動し八王子市内の団地の一室に拉致。7日ごろまで監禁した。さらに、10日ごろに土屋さんの遺体を霊園に運び込み、土の中に埋めた疑いがもたれている。

 捜査関係者によると、17日ごろには、土屋さんと交際していた女性に、土屋さんの知人を名乗る男から「2000万円を持ってこい」と連絡があった。女性が指示通りに都内の高速道路の路側帯に2000万円を置いて立ち去ると、「カネを確認した」との電話があったという。

 斎藤容疑者らが土屋さんを人質に取っているように装い、脅し取ったとみられる。その後も土屋さんと連絡が取れないのを不審に思った女性が23年1月に巣鴨署に相談し、捜査1課が捜査に乗り出していた。

■地元の不良仲間 カネの分配でトラブルか

 捜査関係者によると、土屋さんは斎藤容疑者らと同じ振り込め詐欺グループのメンバーだったことがあり、詐取金の分配をめぐってグループとこじれていたとの情報がある。

 別の関係者は「彼らはいわゆる『半グレ』集団。ヤキを入れるために拉致され、暴行がエスカレートした結果、殺害された可能性が高い」と指摘する。

 逮捕された6人のうち槻瀬容疑者ら数人は、八王子市打越町の出身者らでつくる不良グループ「打越スペクター」に所属。土屋さんも打越スペクターの一員だったとみられる。

 槻瀬容疑者は昨年8月に同市内で暴力団関係者を車で引きずり回し、重傷を負わせたとして実刑判決を受けて服役しており、「グループの中でも凶暴さが際立っている」(関係者)とされる。

 そして、この槻瀬容疑者と行動をともにし、打越スペクターのリーダーとして君臨していたのが、主犯格とみられる斎藤容疑者だった。

 捜査関係者によると、身長は165センチで、体形は中肉、右利き。昨年6月に関東近郊で確認されたのを最後に行方をくらましている。捜査本部がある巣鴨署にはこれまでのところ有力な情報は寄せられていないという。

■暴力団組員を集団で襲撃 関東連合とも対立か

 関係者によると、打越スペクターが結成されたのは21年ごろ。振り込め詐欺などを“生業”にする一方、暴力団関係者を身代金目的で拉致し、暴行を加えるなど過激な手法でカネを集めることでも知られる。

 六本木のクラブで飲食店店長を撲殺するなどした暴走族「関東連合」(解散)のOBグループと敵対しているともいわれる。

 斎藤容疑者は23年6月、八王子市内のファミリーレストラン駐車場に対立関係にあった別の暴走族の元リーダーの男性を呼び出し、同席した指定暴力団山口組系組員を約20人の集団で襲い、金属バットなどで殴打。車で拉致して市内のマンションに約20時間監禁したとして警視庁に逮捕されたことがある。

 今回の事件でも土屋さんを暴行した上で拉致したとみられ、関係者は「対立するヤツらを集団で襲うのは、打越スペクターの常套(じょうとう)手段だ」と指摘する。

 捜査1課によると、槻瀬容疑者は監禁容疑については容疑を認め、死体遺棄容疑は別の1人が認めているが、残りは否認か黙秘している。土屋さんはどのようにして命を落としたのか。失踪から丸3年が過ぎ、真相の解明が急がれる。

暴力団員ら28人摘発 復興事業で県警、取り締まり強化/福島

 県警が東日本大震災以降、30日までに復興関連事業に就いていた暴力団組員、暴力団関係者合わせて28人を摘発していたことが分かった。暴力団など反社会的勢力は、震災と東京電力福島第一原発事故に伴う復興予算を狙った動きを活発化させているとみられ、県警は取り締まりを一層、強化する。

 一昨年3月の震災と原発事故以降に復興関連事業に従事し、摘発された暴力団組員と暴力団関係者は、平成23年が16人、24年が3人、25年が9人(25日現在)の計28人。28人のうち、9人は除染作業員だった。摘発容疑は監禁や傷害、覚せい剤取締法違反などで、いずれも悪質な事件だった。

 県警は特に巨費を投じ、広範囲に大量の人員を投入する除染作業が暴力団に狙われやすいとみている。暴力団組員、暴力団関係者以外の除染作業員の摘発も後を絶たず、復興に向けて熱意を持って作業に臨む作業員の労働環境を守るとともに、復興予算が暴力団の活動資金とならないよう、県内18地区に防犯組織を設立した。各種機関・団体が加入する防犯組織と連携して暴力団絡みの情報や捜査の端緒をつかむ。

 県警幹部の一人は「摘発された暴力団組員、暴力団関係者は氷山の一角にすぎない」と述べ、現状はさらに深刻化しているとの見方を示した。

暴力団関係者に実刑判決 愛知県警幹部の脅迫事件/愛知

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 指定暴力団山口組弘道会の捜査を担当していた愛知県警幹部に対する脅迫罪などに問われた風俗店グループ「ブルー」の実質的経営者、佐藤義徳被告(56)に、名古屋地裁(前田巌裁判長)は26日、懲役2年6月(求刑懲役3年6月)の実刑判決を言い渡した。

 県警によると、佐藤被告は弘道会関係者。検察側は論告で、脅迫の動機を「自宅の新築工事を妨害されたと邪推し恨みを募らせた」とし、「反社会性の強さが際立つ犯行」と指摘した。

 被告は脅迫への関与を認めたが、弁護側は「大まかな指示だけで具体的文言は実行役が考えた」と主張。実行役を逃がした犯人隠避罪は顧問だった元弁護士(66)=同罪で有罪確定=の指導によるとし、執行猶予付き判決を求めた。

 論告によると、平成22年7~8月、名古屋市などから5回、県警幹部に電話し「つぶしてやる」などと脅迫。23年、元弁護士と共謀し、脅迫の実行役の青木公司被告(43)=脅迫罪で実刑判決、控訴=に現金500万円などを渡して逃亡を助けたとしている。

傷害容疑で暴力団組員の男逮捕 真岡署/栃木

 真岡署は26日、傷害の疑いで宇都宮市簗瀬4丁目、指定暴力団極東会系組員の会社役員軽部富士雄容疑者(44)を逮捕した。同署によると、容疑を否認しているという。

 逮捕容疑は、11月6日午後9時ごろ、益子町の飲食店で、同町の会社役員男性(45)にコップを投げつけ、額に約2週間のけがをさせた疑い。

巡査、家宅捜索先の女性と交際 暴力団事件で知り合う/福岡

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 福岡県警早良署の20代の男性巡査が、捜査で知り合った女性と不適切な交際をしていたことが、捜査関係者への取材でわかった。県警は、暴力団が関与したとされる詐欺事件で巡査が家宅捜索をした際に女性と知り合ったとみており、近く処分する方針。

 捜査関係者によると、巡査は早良署刑事2課に所属。国の失業対策事業を巡り、指定暴力団道仁会(福岡県久留米市)の傘下組織のフロント企業が、訓練費用や奨励金名目で現金をだまし取ったとされる事件の捜査に関わっていた。この事件では、道仁会系組長ら計13人が詐欺罪などで起訴された。

 県警は、事件の関係先を家宅捜索。巡査も加わったが、その過程で女性の連絡先を入手し、捜査が継続中にもかかわらず連絡を取って交際を始めたという。県警はこうした行為が地方公務員法違反(信用失墜行為)にあたるとみており、巡査の処分を検討している。

深夜の住宅街、複数発砲音 甲府/山梨

 27日午前1時10分頃、甲府市中小河原の暴力団「山梨侠友会」事務所近くで、警戒中の南甲府署員らが複数の発砲音を確認した。同署が付近を調べたところ、事務所北側に隣接する山梨侠友会幹部宅ガレージから複数の弾痕を発見した。けが人はなかった。同署は暴力団同士の抗争による発砲事件とみて調べている。

 発表によると、弾痕の周囲からは複数の弾丸の破片が見つかった。周囲を警戒していた署員らは5回以上の発砲音を聞いたが、ガレージ以外で弾痕は見つかっていないという。また、幹部宅中庭と近くの民家の庭先からは揮発油入りの瓶が1本ずつ見つかり、同署で発砲との関連を調べている。

 住宅街での深夜の発砲に、近くの70歳代主婦は「怖い。警察には事務所裏なども細かく巡回し、事件が起きないようにしてほしい」と心配そうに話した。

中学校・拳銃誤射:組員逮捕 拳銃入手に関わった可能性/福岡

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 福岡県志免町の志免東中学校で11月、男子生徒から没収した拳銃を教諭が誤射し、男子生徒の父親が逮捕された事件で、福岡県警は27日、福岡市東区若宮2、指定暴力団道仁会系組員、穴井未来(みき)容疑者(37)を銃刀法違反(加重所持)と火薬類取締法違反容疑で逮捕した。県警は拳銃の入手に関わった可能性があるとみて調べている。

 逮捕容疑は、男子生徒の父親(42)=銃刀法違反罪などで起訴=らと共謀し、9月ごろ、志免町内の父親管理の倉庫に回転式拳銃1丁と実弾数発を保管していたとしている。

 県警は父親に拳銃を預けたとみられる男も逮捕している。穴井容疑者は父親や男と知り合いで、逮捕状を取って行方を追っていたところ、27日に県警粕屋署に出頭した。

ヤクザ食生活調査「たいてい吉野家かすき家」と豪語の組員も

 多くの人が興味を持つであろうことがヤクザの日常生活。例えば彼らは、どんな食生活を送っているのだろう? 暴力団を長く取材する鈴木智彦氏が100人の現役ヤクザに質問をぶつけてみた。

 なお、調査は12月7日から14日まで行われ、1週間で100人を対象とした。調査はすべて電話か対面で質問し、北海道から沖縄まで意識的に広いエリアを設定。対象は山口組住吉会稲川会といった広域団体をはじめ、全国の指定暴力団に限定してある。

 * * *

【質問】「月々の飲食費はいくらですか?」

【回答】「0~5万円」41% 「5~10万円」25% 「それ以上」34%

 10万円以上の高額と答えたヤクザの場合、その飲食費は大方カタギのブレーンとの会食に使われていた。

「食事も俺たちのシノギ。1日おきにあちこちで飯を食い、代金はこちらが持つ。1回に20万円はかかる」(57歳、九州)

 低額の回答は自分の食事らしく、堂々と「見栄なんて張ってたら生きていけない。飯はたいてい吉野家やすき家」と豪語する組員もいた。ばつの悪い様子はみじんもなかった。

元幹部「関東連合は仲間の悪口を言い合うだけのくだらない組織」

 芸能界も巻き込んだ数々の暴力事件で、裏社会のみならず表社会にも名をとどろかせた“半グレ”集団「関東連合」。その2013年は、東京地裁が元リーダーの石元太一被告(32)に懲役11年の実刑判決を下して幕を閉じた。13年7月にいびつな絆 関東連合の真実を著した元幹部の工藤明男氏は、かつての“仲間”をこう見つめる。

「裁判で太一が反省を示すことはありませんでした。予想どおりとはいえ、彼が自らの罪と向き合おうとしなかったことは残念な気持ちでいっぱいです」

 12年9月、東京・六本木のクラブで客の男性(当時31)が目出し帽の集団に金属バットなどで襲われて死亡。この「六本木襲撃事件」で、警視庁は石元被告ら関東連合の関係者18人を逮捕したが、主犯格とされる見立(みたて)真一容疑者(34・殺人容疑などで国際指名手配)はいまだ海外に逃亡中だ。

「見立君が逃亡していることもあり、太一は『おれだけが悪いんじゃない』とふてくされているんでしょう。しかし、一審の判決が確定すれば40代まで刑務所。決して短くない日々を自省せずに過ごすのは無意味です。何より、遺族の方々のためにも姿勢を改めてほしいと思います」

 リーダー格の2人を失ったことで組織の終焉(しゅうえん)を指摘する声もあるが、工藤氏は「そう簡単ではない」と言う。

「私も、暴力団に吸収されたり、一般社会への復帰を目指したりして、関東連合は消滅すると予測していました。ですが、振り込め詐欺など知能犯に特化しようとする動きもあります。かつての暴力を捨てることで生き残りを画策するグループも現れてきました」

 海外逃亡中ながら、見立容疑者の影響力も完全になくなったわけではない。

「見立君は関係者に『工藤を殺れ』『裏切り者の家族にも制裁を加えろ』と指示を飛ばし、私は脅迫を受けています。昔なら間違いなく私は殺されていたはずです。私が殺されていないという事実こそ、見立君の権力が弱体化している証しと考えることは可能でしょう」

 改めて関東連合という組織について聞くと、こんな答えが返ってきた。

「生まれ変わったら関東連合には入りません。仲間の悪口を言い合うだけの、くだらない組織でした」
自らの悔恨を込めてそう語る言葉は、ズシリと重い。

暴力団へ利益供与の男性に勧告 秋田県公安委

 暴力団員から置物のだるまを2万円で購入したとして、県公安委員会は26日、県南の飲食店ビル管理者の男性に、県暴力団排除条例に基づき暴力団に利益供与しないよう勧告した。

 県警組織犯罪対策課によると、男性は相手が山口組系暴力団員と知りながら、昨年12月下旬、だるまの代金2万円を払った。同課は男性に、暴力団に利益供与しないよう指導したが、従おうとしなかったため勧告した。来年末までに再び利益供与した場合、実名を県警のホームページで公表する。

暴力団幹部 拳銃所持容疑/山形

 自宅に拳銃と実弾を所持していたとして、県警組織犯罪対策課などは26日、茨城県神栖市知手中央、指定暴力団浪川睦会2次団体「浪川総業」幹部組員で無職鎌田昭三被告(52)(暴行罪で起訴)を、銃刀法違反(加重所持、実包所持)容疑で逮捕した。県警が捜索を行って拳銃を押収するのは、2009年4月以来。

 発表によると、鎌田被告は4日、自宅アパートで回転式拳銃1丁と実弾67発を保管して所持した疑い。

 鎌田被告は調べに対し、「所持していたのは間違いない」と供述している。浪川総業は天童市に事務所を置いている。

 押収された拳銃は38口径で、適合する実弾は20数発だったという。適合しない複数の種類の実弾が多数あることから、県警はほかにも拳銃があるとみて調べている。

 鎌田被告は2日、暴行容疑で茨城県警に逮捕され、20日に起訴されている。

「暴力団と関係断った」排除要請取り消しへ/佐賀

 暴力団とかかわりがあるとして、公共工事から排除されていた唐津市相知町の田中造園土木(田中秀樹社長)について、佐賀県警が国に対する排除要請を取り消すことが24日、分かった。佐賀県弁護士会の第三者委員会が、暴力団との関係が断たれたことを確認し、県警に報告していた。排除要請の取り消しは警察の捜査に基づくことが一般的だが、中立な立場の弁護士会が介入し暴力団排除を進めたモデルケースとして注目される。

 県警は今年8月、同社の前社長が従業員への給与支払いのため、幼なじみの組員に借金をしていたことが判明したことから、国土交通省に対し公共事業から排除するよう要請。これを受け、国、県、複数の市町が、相次いで同社を指名停止処分にしていた。

 同社は、社長を交代した上で、暴力団排除を宣誓し、佐賀県暴力追放運動推進センターの講習を受けるなど体制を刷新。同社の依頼を受け、県弁護士会民事介入暴力対策特別委員会が今月、第三者委員会を結成して調査し、暴力団との関係が解消したことを確認した。

 4カ月間の指名停止期間が経過するのを前に、小城市から指名停止延長の問い合わせを受けた県警組織犯罪対策課は20日付で「排除対象ではない」と通知し、同市は期間満了で指名停止を終了。近く県警の排除要請取り消しを受け、国土交通省も指名停止を取り消すとみられる。

 顧問弁護士は「これまで排除要請を受けた企業は倒産するケースも多く、建て直しのやり方も分からなかった。第三者の弁護士が介入して暴力団排除を確認した今回の手法は、再生へのモデルケースになる」と話した。

組員に再発防止命令 県公安委/栃木

 県公安委員会は25日、暴対法に基づく中止命令を受けていた足利市朝倉町2丁目、指定暴力団住吉会系の横井辰也組員(37)に対し、暴力的要求行為を繰り返す恐れがあるとして、再発防止命令を出した。

 県警によると、横井組員は11月7日、足利市の飲食店経営者にみかじめ料を要求するなどした。

著しい高速度走行で死亡事故を起こした男に懲役8年の実刑判決/福岡

今年8月、福岡県赤村内の県道でワゴン車を高速度で走行させた際に対向車との衝突事故を起こし、2人を死亡させたとして危険運転致死罪に問われた39歳の指定暴力団員の男に対する裁判員裁判の判決公判が18日、福岡地裁で開かれた。裁判所は懲役8年の実刑を命じている。

問題の事故は2013年8月12日の午前9時25分ごろ発生している。赤村赤付近の県道(片側1車線の緩やかなカーブ)を高速度で走行していたワゴン車がカーブを曲がりきれずに対向車線側へ逸脱し、対向の乗用車と正面衝突。乗用車は路外に弾き飛ばされて大破。乗っていた女性2人が死亡した。

ワゴン車を運転していたのは北九州市小倉北区内に在住し、当時は指定暴力団に所属していた39歳の男。現場の速度は50km/h制限となっていたが、男は114km/h以上の速度で走行。検察は「制御困難な高速度走行だった」として、危険運転致死罪で起訴していた。

18日に開かれた裁判員裁判の判決公判で、福岡地裁の松藤和博裁判長は「事故当時、被告は制限速度の2倍以上となる著しい高速度で走行し、屁本件事故を起こした」と認定した。

その上で裁判長は「現場の道路状況と事故当時の速度を勘案すると、曲がりきれずに対向車線へはみ出すことは避けられず、危険な運転というほかない」と指摘。「何の落ち度もない2人を死亡させた結果は重大」として、被告に懲役8年の実刑判決を言い渡している。

「餃子の王将」社長射殺 “手のひらサイズ”小型銃使用

 「餃子の王将」を展開する王将フードサービス社長射殺事件で、使用された拳銃が25口径の自動式だったことが21日、分かった。小型で扱いやすいとされる。至近距離から4発撃ち込むことで確実に殺害しようとした可能性もある。京都府警は使われた弾の「線条痕」から銃の種類の特定を進め、犯人の割り出しを急ぐ。

 拳銃の口径とは、銃口の直径を指す。銃口が大きいほど、銃弾も大きく火薬量も増えるため、殺傷能力は増す。数字は、100分の何インチ(1インチは25・4ミリ)かを示しており、警察官が持つ38口径は銃口が直径9・65ミリ。犯行に使われた25口径は直径6・25ミリで、小型銃の部類に入る。

 小型銃は発砲時に反動が少ないため扱いやすいとされる。ただ、殺傷能力は低く、府警山科署捜査本部は、犯人が至近距離から少なくとも4発撃ち込むことで、同社社長の大東隆行さん(72)を確実に殺害しようとした可能性があるとみている。

 捜査関係者らによると、25口径の自動式は米国など各国で製造され、全長10~14センチ、重量は300~400グラム程度の「手のひらに隠し持てるぐらいのサイズ」。特徴としては「背広の内ポケットに入り持ち運びが簡単」「海外では護身用として使われ、女性でも扱いやすい」という。

 銃器犯罪は暴力団の関与も疑わせるが、捜査関係者は「暴力団員なら30、38口径の回転式が多く、慣れない自動式はあまり使わない」と指摘。ただ、過去に暴力団捜査で25口径が押収されたことがあり、はっきりした傾向は言えないという。

 今回の現場では「銃声を聞いたという話が出てこない」(京都府警の捜査幹部)。大口径に比べ音が小さい上、消音器を使ったり、厚い布をかぶせたりして音を消した可能性があるとみている。

 今後の焦点になりそうなのは線条痕。発射された弾に刻まれる特有の筋状の傷痕で、1丁ごとに違うため「銃の指紋」とも呼ばれる。判明すれば「過去の犯罪に使われたものと一致するかどうかを調べられ、銃の製造元を特定し、入手ルートの解明も可能になる」(捜査関係者)。

 捜査本部は約80人態勢で、殺人事件などが担当の捜査1課のほか、暴力団を扱う組織犯罪対策部門の捜査員も多く投入している。防犯カメラの画像分析や目撃情報の収集とともに、銃の解明が犯人像を浮かび上がらせる捜査の重要な柱になる。

北九州市漁協組合長射殺事件 周辺では10日ほど前から不審車目撃

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福岡・北九州市で、漁協組合長の男性が撃たれ、殺害された事件で、現場周辺では、10日ほど前から、不審な車が、たびたび目撃されていたことがわかった。
この事件は20日、北九州市若松区の路上で、漁協組合長・上野忠義さん(70)が、何者かに拳銃で撃たれ、殺害されたもの。
上野さんの自宅近くでは、不審な車が、たびたび複数の住民に目撃されていたことが、新たにわかった。
近くに住む住民は、「(不審な車を)10日以内ぐらいに、2回見たんです」、「トイレの前に、車が1台止まっていたのは見ました。確か運転席には、(人が)乗っていたような気がしますけど」と話した。
また、司法解剖の結果、上野さんの死因は、胸などを撃たれたことによる失血死で、体内には、複数の銃弾が残っていたという。
捜査本部は、犯人が入念に下見をしたうえで、計画的に犯行に及んだ疑いもあり、暴力団による組織的な犯行とみて、調べを進めている。

暴力団の拳銃押収、減少の一途 ピーク時の1割以下 秘匿工作が巧妙化

 「餃子の王将」を展開する王将フードサービス(京都市)の社長が射殺されるなど銃器犯罪への不安感が高まっている。警察当局による拳銃押収量は近年、頭打ち傾向で、特に拳銃所有の大半を占めるとされる暴力団からの押収は減少の一途をたどる。平成24年の押収量は平成以降のピーク時の1割に満たない95丁で、25年はさらに下回るのは確実だ。警察当局が厳罰化などで「平成の刀狩り」に乗り出して20年余り。捜査関係者は「凶悪事件防止には暴力団からの押収が重要」としている。(荒船清太)

 山口組から分裂した一和会山口組が激しく対立。竹中正久4代目組長が射殺されるなど、200件以上の発砲事件が起きた昭和59年~平成元年の「山一抗争」に続き、2年には山口組が東京・八王子での抗争事件を機に東京に本格進出。4年には、自民党副総裁だった金丸信氏が栃木県で講演中に狙撃されるなど、同年の年間発砲事件は222件に上った。

 警察庁は4年以降、暴対法施行や発砲罪の新設、所持罪の厳罰化、専従捜査態勢の整備などの対策を打ち出し、「平成の刀狩り」と呼ばれた。警察庁長官銃撃事件が起きた7年には平成以降で最多の1880丁を押収、暴力団関係者のものが1396丁を占めた。

 暴力団側は捜査員との接触を禁じることで対抗。7年以降は押収量の減少に歯止めがかからず、過去の密輸事件の記録などから3万~5万丁とも推計される暴力団関係者所有の拳銃のうち、25年の押収量は10月末時点で55丁にとどまる。

 警察当局は、改造して殺傷能力があるモデルガンや、軍関係者が戦前から保管していた拳銃の押収も進めており、25年は10月末時点で暴力団からの押収を大幅に上回る350丁に上る。ただ、警察関係者は「ガンマニアが銃撃事件を起こすとは考えにくい。凶悪事件を防ぐには、暴力団からの押収を進めるしかない」と強調する。

 「あらゆる手段を使って拳銃を押収せよ」。警察庁は7年11月、全国の銃器担当捜査員を集めてげきを飛ばした。同年には警察官が拳銃を買い受ける「おとり捜査」も解禁。銃器捜査は新たな局面を迎えた。

 だが、これを境に顕在化したのは違法捜査。銃器担当捜査員が協力者の暴力団関係者に捜査情報を流すなど、ミイラ取りがミイラになる不祥事が相次いだ。

 極めつきだったのは14年、北海道警で銃器捜査の「エース」と呼ばれた警部が、協力者から入手した拳銃を所有者不明の拳銃として押収したように見せかけていたことなどが発覚。さらに拳銃を密売していたとして、銃刀法違反罪などで有罪判決を受けた。

 暴力団側の秘匿工作も巧妙化を続け、警察当局の捜査が後手に回るようになった。組員の拳銃所持の責任を組長に問えるとして、9年に山口組最高幹部が警視庁に逮捕されてからは、特に暴力団側の情報管理が厳しくなったとされる。

 警視庁幹部は「大量の拳銃があるとの情報で暴力団の関係先を捜索したら模造銃だったことがある。警察に情報を漏らす人物をあぶり出すため、偽情報を暴力団側がわざと流している疑いがある」と分析する。

 警察幹部は「道警の事件を機に、拳銃の摘発を現場に強く指示しづらくなった」と指摘。「銃器捜査を立て直すには、拳銃の情報と引き換えに罪を減免する司法取引の導入も検討すべきだ」と訴えている。

ヤクザ100人調査 87%が銀行口座を持ち44%がクレカを所持

 みずほ銀行の不正融資問題で分かったのことは、私たちが暴力団の実態を何も知らないということだ。暴排条例によって締めつけが強まる中、彼らはどのように日常生活を送っているのか? 暴力団を長く取材する鈴木智彦氏が100人の現役ヤクザに質問をぶつけてみた。

 なお、調査は12月7日から14日まで行われ、1週間で100人を対象とした。調査はすべて電話か対面で質問し、北海道から沖縄まで意識的に広いエリアを設定。対象は山口組、住吉会、稲川会といった広域団体をはじめ、全国の指定暴力団に限定してある。

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【問1】「銀行・郵便貯金などの口座は持っていますか?」

【回答】「はい」87% 「いいえ」13%

 8割以上が持っているというのは、新鮮な驚きだった。メガバンクが暴力団との関係で袋だたきにあったのに、暴力団員の大半はいまだ銀行口座を持っている。

「昔は普通に作れた。そのときの口座をみんな持ってる。暴力団の身分を隠して口座を開設すると詐欺やが、それも7年経てば時効で、表沙汰になっても詐欺事件にはならん。みずほ銀行? あれは警察が天下りするためのアピールや」(47歳、関西)

 具体的な銀行名を聞いたところ、メガバンクから都市銀行、地方銀行、信用金庫と多種多様である。真偽は分からないが、金融機関とヤクザの関係は依然として続いている。ただし、現役暴力団員が改めて口座を作ることは不可能らしい。

「かなりいろいろ回ったが全部駄目だった。新しく口座を作れたのは、●●系だけだ」(37歳、東京)

 抜け道を教えることになるため、敢えて伏せ字とした。こうした口座は本人の名義である。関係省庁が本気になれば、分からないはずがないのだが……。

【問2】「クレジットカードは持っていますか?」

【回答】「はい」44% 「いいえ」56%

 これも結果を聞いて面食らった。銀行口座と同じくこちらも本人名義である。

「もう10年近く前、会社の役員として正式に取得した。支払いも滞りなくしてる。更新できなかったカードもあるが、●●(伏せ字)は甘い」(60歳、関東)

 対面で質問した際は実際のカードも見せてもらった。ゴールドカードには紛れもなく暴力団員の本名が印字されていた。ただし、東京近郊は審査が厳しいという。地方によって温度差がある。

米財務省、山口組幹部4人を経済制裁対象に追加「ヤクザの経済的安定は許さない」 

 米財務省は19日、日本や海外で麻薬密輸やマネーロンダリング(資金洗浄)などの犯罪行為に関わっているとして、日本の指定暴力団山口組の幹部4人を経済制裁の対象に追加指定した。米国内の資産を凍結するとともに、米国の個人や企業との取引を禁止する。

 新たに指定されたのは入江禎(舎弟頭)、橋本弘文(統括委員長)、正木年男(舎弟)、石田章六(顧問)の4氏。同省はこれまで山口組住吉会稲川会を組織指定するとともに、山口組篠田建市(通称司忍)組長ら10人を個人として、それぞれ経済制裁の対象としていた。

 コーエン米財務次官(テロ・金融犯罪担当)は声明で、制裁の目的について「米国の金融システムを犯罪組織の影響から守る」と強調。「ヤクザの経済的な安定に打撃を加え、麻薬密売やマネーロンダリングを防ぐ」としている。

 同省は日本の暴力団がアジアや欧州、米国にまたがる国際的な犯罪組織網を築き、米国内でも麻薬密売などに関わっているとしている。

北九州市漁協組合長、撃たれ死亡 過去にも自宅銃撃被害/福岡

 20日午前7時50分ごろ、北九州市若松区畠田2丁目の路上で、近くに住む北九州市漁協組合長の上野忠義さん(70)が胸などを銃で撃たれ死亡した。福岡県警は、犯行の手口などから暴力団による殺人事件とみて、約140人態勢で捜査本部を設置。約7キロ離れた場所では焼けた軽自動車が見つかり、逃走に使われた可能性があるとみて調べている。

 県警によると、上野さんは妻(71)と2人暮らし。上野さんは午前7時40分ごろ、家のゴミを出しに外に出たといい、県警は、自宅とゴミ集積場との間で撃たれたとみている。近くの女性は「『バンバンバン』という銃声が聞こえ、慌てて外に出ると、男性がゴミ袋二つを持って仰向けに倒れていた」と話した。現場に薬莢(やっきょう)が落ちていないことから、県警は回転式拳銃が使われたとみている。

 付近では銃声の後、走り去る車が目撃された。現場から西に約7キロ離れた福岡県芦屋町の海岸近くでは午前8時過ぎ、全焼した軽自動車が見つかった。県警は回収して、関連を調べている。

 県警組織犯罪対策課によると、県警は暴力団に狙われる可能性がある人を保護対象者として警護しているが、上野さんは対象ではなかった。ただ1997年9月に自宅が銃撃される被害に遭ったほか、2007年4月には近くの親族宅で車のフロントガラスから弾痕が見つかり、長男が経営する港湾土木会社も銃撃や窓ガラスを割られるなどの被害を受けていた。

 現場は北九州市役所の西約12キロ、JR筑豊線二島駅の北約2キロの住宅街。近くには小学校もあり、授業の繰り上げや集団下校などの対応を取った。

 県警によると、福岡県内の発砲事件は、昨年7月8日に筑紫野市のマンションで指定暴力団工藤会の元幹部が射殺されて以来、1年5カ月ぶり。

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